ICTを活用した学習支援環境は広く展開されたが、現在主に運用されているウェブ・ユーザーインターフェース(UI)はモバイル端末の流行に遅れている。ラーニングアナリティクス(LA)は学習支援システムから収集した教育ビッグデータを分析して、学習リフレクション等のために有用なツールを提供できるが、複雑なUIと制限された表示エリアはこれらのツールの有効利活用に妨げている。本研究は、ユーザがなじんでいるさまざまな種類とサイズの端末を同期させ、学習シナリオに応じてそれぞれの端末の長所を利用し、新たな学習支援環境を研究開発する。教育現場の技術アフォーダンスを考慮し、学習者と教育者の参加型デザインにより、プロトタイプの実装を行う。実際の教室でプロトタイプを応用し、提案システムの実現可能性と有効性を評価する予定である。教育ビッグデータの新しい次元及び、IoTと5G時代に向かった新たな学習支援への貢献も期待できる。